HARRIS TWEED

ハリスツイード

ハリスツイードをアメリカで初めて採用したのはブルックス ブラザーズ

スコットランドの伝統な素材である「ハリスツイード(Harris Tweed)」をブルックス ブラザーズが採用したのは1900年のことでした。これはアメリカの衣料品ブランドとしては、初の取り組みでした。

ゲール語で「大きな布」を意味する「Clò Mór」と呼ばれるハリスツイードは、数世紀にわたって手織りで作られた生地であり、今日に至るまで「ハリスツイード」は、ブルックス ブラザーズにとって欠かせないツイードだと断言できます。

スコットランドで「ハリスツイード」の生産能力が高まると、世界的にもこのツイードは知られるようになりました。ツイードの素朴な味わい、独特の色柄などが大きく注目されたからです。

しかし「ハリスツイード」と名乗れるのは、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島で採れた羊毛を使い、染色から整経、仕上げまで島民が行い、手織りの編み機で作られたツイード生地だけです。現在、アウター・ヘブリディーズ諸島では、3つの毛織物工場が稼働し、およそ180人の職人が残っています。

生地の保護と生地を作る文化を守るために1993年に制定された「ハリスツイード法」では、「ハリスツイード」はピュアなヴァージンウールで織られていなければならないと規定されています。「ハリスツイード」は、議会制定法によって産地が定められた世界唯一の生地です。

島で織られた生地はすべてハリスツイード協会で検査を受けることが義務付けられ、「ハリスツイード」で作られたジャケットやコートなどには、裏地などに有名な織りネームが付いています。これは品質を保証し、特性を示すもので、英国らしいオーブのマークが記されています。

オーブのマークは英国最古の認定マークで、十字架を戴く宝珠は地球を意味します。このマークが付けられた理由は、領主であったダンモア家の紋章であった、あるいは古代ゲール語の地名からなど、諸説ありますが、起源は定かではありません。

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